AM10:00
スタッフが続々と会場入りしてきた。気の早いスタッフはもう9:00過ぎには会場入りしていたらしい。僕自身8:30から姫路市立町にあるライブハウス「E-clat」からアンプ他の楽器類を車に積み込み会場入りをした。
「俺、昨日から興奮してぜんぜん寝られへんかったわ!!今朝も早うから目が覚めてもてなあ!!」
いい年をした大人がはしゃいでいる…
「おいおい!!遠足前の子供やないんやから!!」そう突っ込むほうの目も寝不足気味の様だ。皆、お互い様である…
自分のやりたいこと、夢を現実のものにできるpowerをもった子供のような大人達…
そんな人たちがあつまったワンラブ実行委員会、でも僕はこの雰囲気が大好きだ。「子供の様な大人か…そういえば勝さんってその言葉がぴったりあてはまる人だったなあ…」そんな事を考えながら僕もみんなとふざけあっていた。

ステージの三方を囲むようにたてられたイントレに張られたテントに昨日の雨がたまっている。まずその水をおとすことから作業ははじめられた。
電気をふんだんに使用するPA機器には雨などの水気は大敵である。最悪の場合、ステージ上で感電なんてことにもなりかねない…
「おおい!!だれか下から長い棒でつつけ!!!」
「よっしゃあ!!」
「そこのやつ!!水かからんようにきをつけろよ!!」
「せえのお!!」
バシャ!!!
「冷たあ!!俺にかかったやんけえ!!」
全員が大笑い…重ねがさね無邪気な大人たちだ。
セッティング?

水の処理が完了するといよいよPAの仕込みに入る。まず音響担当のアンジーサウンドプロジェクトのトラックから必要なPA機材を降ろしていく。
メインスピーカー、モニタースピーカー、アンプ、ミキシングコンソール等が次々とアンジースタッフの指示によりトラックから降ろされ所定の位置に運ばれていく。この作業も実行委員会スタッフおよび早々と駆けつけてくれた一部の出演者も含め、全員で行われる。普段、ステージが出来上がってから会場入りする事の多い出演者たちも、なかなか見られない裏方の仕事に興味深げに参加している。これが全員参加のワンラブコンサートの魅力のひとつでもある。
今回のシステムはメインスピーカーがJBLの2-wayのラフトクラフト2対向(L,R2台ずつのスピーカーを使用する事)さらにエレクトロボイスのsx-500が4対向というシステム、それにモニタースピーカーはコロガシ(床に置く形のモニタースピーカー)がフロントに2系統、ドラマー用に1系統、さらにサイドフィル(ステージの横からステージに向けて音を出すモニタースピーカー)1系統、計4系統に各2台ずつのスピーカーが設置されている。
スピーカー、アンプ、ミキシングコンソールのアウト系統の接続は接続間違いがあると機材を破損する恐れがあるためアンジースタッフが行い、その他のスタッフはステージにギターアンプ、ベースアンプ、ドラムセット等の楽器類を設置していく。
ステージがだんだん出来上がっていくにつれ、皆の興奮が高まっていく。出演者たちは早く音を出したくてしょうがないようだ。子供のようにステージ上ではしゃいでいる人、客席からステージを眺め自分の出番のイメージを膨らませている人、それぞれがこれから始まるワンラブコンサートへの期待からか先ほどよりさらに興奮気味だ。
しかし今回は仮設ステージのため電源をひっぱってもらわない事にはシステムが立ち上がらない。電気待ちでしばしの休憩、その間を利用して全員で昼食をとる事に…

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